WORKS sound installation

妖精エコー
24ch サウンドインスタレーション
April 19-26, 2012 金沢21世紀美術館 シアター21
隔月刊プロサウンド 2012年8月号Vol.170掲載





photo ハヤシハジメ


会場に20のスピーカー(無指向性型)と4つの低音スピーカーを配置。
「ざわめき」を大きな森や宇宙に見立てた音空間を作り、またその中でダンスパフォーマンスが行なわれた。

作品のテーマは「声」だけの存在になったギリシャ神話の「妖精エコー」

photo 米澤耕平

photo ハヤシハジメ


音楽の構成要素として「ざわめき」「呼吸」「パルス」「地鳴り」などがある。
その一つ「呼吸」(イメージ)の音は、内円と外円を「ひと呼吸」のサイクルで音が行き来する。

photo 米澤耕平


スピーカーは内円10本、外円10本で10対あるが5対は観念的な音、もう5対は抽象的な音と2種の世界観に分けた。
また音を7つの周波数に分解し、常に2つの周波数が欠落している5音が発せられ、ゆっくりと時計回りに音が移動しながら回転角度が18度毎に表情を変える。

photo 米澤耕平


観念的な音、抽象的な音は交互に置かれ、入れ替わりながら周波数も変化するため常に流動的で複雑な響きが得られる。
また、「パルス」の音が同時に入る場合、「呼吸」と逆回転に移動しそのスピードは「呼吸」の時計回り「1」に対して「パルス」は時計の逆回り「1.618」と黄金比を時間に取り入れてみた。

photo ハヤシハジメ

音楽ファイル

Echo Nymph MP3



音楽 : 蓑輪紀人
ダンスパフォーマンス : 山下きよみ
サウンドエンジニア : 宮本 宰
サウンドシステム : 田口和典
照明 : 宮向 隆
音響 : 森 紀浩、田中丈雄、上田寿美子
舞台監督 : 森 紀浩

主催 : 株式会社ディフェアリー
協力 : 金沢21世紀美術館、The Art of Japan Kanazawa
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